そらの内科レジデント生活

内科レジデントそらの日常

研修指導は難しいよってお話

こんにちは!そらです!

緊急事態制限が明けて少し街にも人が増えてきた印象があります。

少し落ち着いた状況はいつまで続くのでしょうか。

 

今日は研修医のお話。特に医者1年生のお話。

医学生は国家試験に合格すると、多くの場合は、研修指定病院で2年間初期研修を過ごすことになります。研修指定病院は自由に選ぶことができるので、6年生の夏頃にマッチング(=就活)を行います。

 

一般的に研修指定病院はハイパーとハイポに分類できます。

ハイパー:有名病院でアカデミックに仕事量も多い三次救急の病院。

ハイパー:それとは真逆でDutyは少ない緩やかな病院。

 

そらの勤務している病院はハイポな病院です。

研修の忙しさは本人の裁量にある程度任されています。もちろん研修医の先生がやる気に満ち溢れ、アグレッシブに研修を希望すればそれに応えて対応することもできます。多くの研修医はゆったりと過ごしている、そんな研修環境です。

 

さて 研修医の先生方は入職してからもう3ヶ月が経とうとします。救急外来の業務や病棟の業務に慣れてくる頃ですが、一番辛い思いをするのもこの頃です。

 

そらもこの時期は大変な思いをしました。

日々できないことや至らないことに気がつかされるので、研修医の先輩方や指導医のように立派な医師になれるのか心配する毎日でした。

そして同期の動きも気になってくるのもこの時期です。救急外来や病棟での活躍を見るたびに遅れてるんじゃないかと焦る思いを抱きます。

 

今思えば実際のところは不要な心配で2年間が終わる頃にはある程度はそこそこなんとかなるようになっていることが多いのが現実です。同期と比較しても早熟タイプなのか晩成タイプなのかの差であり一定のレベルには達するようになる印象があります。 

 

今の1年目の先生たちも同じような不安を抱いているようです。

そらからみれば、毎年同じような経過を辿っているわけで大きく気にする必要はないと思うのですが当の本人はそうはいきません。どうも様子を見ていると今年は特に下のキーワードが強いように感じます。

 

 ”焦り”

 

同期との差が気になっているようです。

 

前述しましたが、そらはハイポな病院に勤務しているのでマイペースに研修できますし、早い遅いのタイミングの差はあるもののある程度のレベルまではたどり着くので焦る必要などありません。

 

そらが心配している、とある研修医A。

彼女は晩成型なのでしょう。確かに同期と比較すると現時点では出遅れているのかもしれません。そんな彼女に他の同期と同じような仕事量を割り当てると当然アップアップになってしまうので、本人の希望もあり仕事量を調整しています。

 

しかし一方で仕事量が少ないということは経験も少なくなります。

経験が少ないと追いつくためには時間がかかるので、短期的には差が広がっていきます。それに対してさらに焦り余裕がなくなる。そして仕事をたくさんこなせなくなる・・・と負の連鎖になります。

 

まさに彼女は負の連鎖に陥っています。

そしてその原因を他に当たっているのです。そら達(指導側)は公平に接しているつもりですが、他の同期を優遇していると思っているようです。指導した内容についても被害妄想的に受け取ってしまっているようです。

 

そらとしても、このような状況でどのように手を差し伸べていくのが正解なのか日々悩ましく思っています。なんとか現状から脱却できるといいのですが。まずはラポールを形成していきたいと思うのです。

 

愚痴の内容で、かつそら側の一方的な意見でバイアスはかなりかかっているとは思います。

 

研修医の指導は本当に難しいなあ。