そらの内科レジデント生活

内科レジデントそらの日常

不眠について考えるってお話

今週のお題「眠れないときにすること」

 

こんにちは!そらです!

久々の投稿となります。

時が経つのは早いもので暑い暑い夏が終わり過ごしやすい気候となりました。気がつけばオリンピックが終わり、緊急事態宣言が開始、そして終わりを迎えようとしています。自民党の総裁選も終わり・・・短期間にたくさんのイベントがあったように感じます。

また気ままに更新を続けていきます。

 

今回は医師目線で「眠れないときにすること」というテーマについて書いていこうと思います。

 

目次

 

不眠症は国民病だ

日本の成人の30%以上が、入眠困難中途覚醒早朝覚醒、熟眠困難などの何らかの不眠の症状を訴えています。特に年齢が高くなるにつれて有病率は増加します。

不眠症は倦怠感、眠気、集中力の低下、抑うつなど多彩な症状の原因となります。その結果、生産率の低下、事故の増加、欠勤の増加など人的、社会経済的な損失をきたします。

したがって不眠症を解消するように取り組むことは大きなメリットにつながります。

 

医者の勧める不眠対策

ここからやっと不眠症に対する対策についてまとめていこうと思います。睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン2014には以下の項目が記載されています。

  • 定期的な運動
  • 寝室環境
  • 規則正しい食生活
  • 就寝前の水分
  • 就寝前のカフェイン
  • 就寝前の飲酒
  • 就寝前の喫煙
  • 寝床での考え事

 

各項目を見ていきましょう。とは言っても特別なことはあまり記載されていません。

 

定期的な運動

定期的な運動、特に適度な有酸素運動を行うことを推奨します。

寝室環境

音対策として絨毯を敷いたり、ドアを閉じて密閉空間を作ることや、遮光カーテンを用いること温度調整が重要となります。

規則正しい食生活

規則正しい食生活を行い、空腹のまま寝ないようにしましょう。睡眠の前に軽食(特に炭水化物)をとることは睡眠の助けとなります。一方で脂っこいものや胃もたれするようなものは睡眠前には摂らないようにしましょう。

就寝前の水分

就寝前には水分をとりすぎないようすることがお勧めです。一方で脱水に注意が必要な方は主治医の判断を仰いでください。

就寝前のカフェイン

就寝の4時間前からカフェインの入った飲食物(日本茶、コーラ、コーヒー、紅茶、チョコレートなど)は摂らないようにしましょう。

就寝前の飲酒

眠るための飲酒は逆効果です。一時的には効果的ですが、徐々に効果が弱まり深い眠りも減ります。

就寝前の喫煙

夜間の喫煙は控えましょう。タバコに含まれるニコチンには精神刺激作用があります。

寝床での考え事

昼間の心配事を寝床に持っていかないようにしましょう。自分の問題や翌日の行動について考えるのは翌日に行いましょう。

 

以上、自宅で簡単にできる不眠対策になります。睡眠薬などについて記載してみるとさらに長くなってしまいますので一旦はこの辺でおしまいにしようと思います。

 

研修指導は難しいよってお話

こんにちは!そらです!

緊急事態制限が明けて少し街にも人が増えてきた印象があります。

少し落ち着いた状況はいつまで続くのでしょうか。

 

今日は研修医のお話。特に医者1年生のお話。

医学生は国家試験に合格すると、多くの場合は、研修指定病院で2年間初期研修を過ごすことになります。研修指定病院は自由に選ぶことができるので、6年生の夏頃にマッチング(=就活)を行います。

 

一般的に研修指定病院はハイパーとハイポに分類できます。

ハイパー:有名病院でアカデミックに仕事量も多い三次救急の病院。

ハイパー:それとは真逆でDutyは少ない緩やかな病院。

 

そらの勤務している病院はハイポな病院です。

研修の忙しさは本人の裁量にある程度任されています。もちろん研修医の先生がやる気に満ち溢れ、アグレッシブに研修を希望すればそれに応えて対応することもできます。多くの研修医はゆったりと過ごしている、そんな研修環境です。

 

さて 研修医の先生方は入職してからもう3ヶ月が経とうとします。救急外来の業務や病棟の業務に慣れてくる頃ですが、一番辛い思いをするのもこの頃です。

 

そらもこの時期は大変な思いをしました。

日々できないことや至らないことに気がつかされるので、研修医の先輩方や指導医のように立派な医師になれるのか心配する毎日でした。

そして同期の動きも気になってくるのもこの時期です。救急外来や病棟での活躍を見るたびに遅れてるんじゃないかと焦る思いを抱きます。

 

今思えば実際のところは不要な心配で2年間が終わる頃にはある程度はそこそこなんとかなるようになっていることが多いのが現実です。同期と比較しても早熟タイプなのか晩成タイプなのかの差であり一定のレベルには達するようになる印象があります。 

 

今の1年目の先生たちも同じような不安を抱いているようです。

そらからみれば、毎年同じような経過を辿っているわけで大きく気にする必要はないと思うのですが当の本人はそうはいきません。どうも様子を見ていると今年は特に下のキーワードが強いように感じます。

 

 ”焦り”

 

同期との差が気になっているようです。

 

前述しましたが、そらはハイポな病院に勤務しているのでマイペースに研修できますし、早い遅いのタイミングの差はあるもののある程度のレベルまではたどり着くので焦る必要などありません。

 

そらが心配している、とある研修医A。

彼女は晩成型なのでしょう。確かに同期と比較すると現時点では出遅れているのかもしれません。そんな彼女に他の同期と同じような仕事量を割り当てると当然アップアップになってしまうので、本人の希望もあり仕事量を調整しています。

 

しかし一方で仕事量が少ないということは経験も少なくなります。

経験が少ないと追いつくためには時間がかかるので、短期的には差が広がっていきます。それに対してさらに焦り余裕がなくなる。そして仕事をたくさんこなせなくなる・・・と負の連鎖になります。

 

まさに彼女は負の連鎖に陥っています。

そしてその原因を他に当たっているのです。そら達(指導側)は公平に接しているつもりですが、他の同期を優遇していると思っているようです。指導した内容についても被害妄想的に受け取ってしまっているようです。

 

そらとしても、このような状況でどのように手を差し伸べていくのが正解なのか日々悩ましく思っています。なんとか現状から脱却できるといいのですが。まずはラポールを形成していきたいと思うのです。

 

愚痴の内容で、かつそら側の一方的な意見でバイアスはかなりかかっているとは思います。

 

研修医の指導は本当に難しいなあ。

【必見】mRNAワクチン接種後の精子量について論文が出ましたよってお話

こんにちは!そらです!

少しブログに間隔が空いてしまいました。ゆるゆると書き進めていきます。

ご時世がらどうしてもコロナウイルス関連の記事が多くなってしまいます。

 今回は特に若い男性必見の内容となります。

精子コロナウイルス、ワクチンの関係についてです。

 

 

目次

 

COVID-19と不妊について

そもそもCOVID-19と精子の減少についてはいくつか報告があります。ウイルス感染と乏精子症の関連ではおたふくかぜ(ムンプスウイルス)が有名ですが、COVID-19も同様に関連している可能性が示唆されます。

 

COVID-19から回復した平均30日後に採取された精液の分析したところ、8名(18.6%)が無精子症、3名が200万/mL以下(7.0%)の乏精子で、全体では25.6%の患者が乏精子でした。

(Semen impairment and occurrence of SARS-CoV-2 virus in semen after recovery from COVID-19  M. Gacci et al. Human Reproduction, Volume 36, Issue 6, June 2021)

 

COVID-19と診断された男性患者84人と比較対象となる健常者105人を対象に、精液中のACE2活性、炎症および酸化ストレスのマーカー、精液を10日間隔で評価し、最大で60日間の追跡調査を行いました。新型コロナ患者では、精液中のACE2活性、炎症および酸化ストレスのマーカーが明らかに高く、精液量、運動性、精子濃度、精子数が低下していました。

(COVID-19 and male reproductive function: a prospective, longitudinal cohort study Behzad H.M. et al. Rproduction, Volume 163, Issue 3, Mar 2021)

 

mRNAワクチン接種と精子について

 これまでの研究でmRNAワクチンと精子の関連について報告はありませんでした。作用機序を考えるとウイルスを接種しているわけではないので関連はなさそうと推測することはできます。そこで今回新しく下の論文がJAMAから発表されました。

 

Sperm Parameters Before and After COVID-19 mRNA Vaccination

Daniel C.G. et al. JAMA June 17, 2021 doi:10.1001/jama.2021.9976

タイトルにあるようにワクチン接種前後での精子量について比較した論文です。

それでは内容にいってみましょう!

 

Sperm Parameters Before and After COVID-19 mRNA Vaccination

 

Background 

mRNAワクチンには高い感染予防効果があり、副反応はほとんどないにも関わらずアメリカでは56%の方しか接種を希望する方がいないようです。その原因としてSARS-Cov2感染は精子量を減少させるという報告はあるが、ワクチンの生殖器に関する反応の評価がなされていないことが一つの理由です。そこでワクチン接種前後で精子量を比較したのがこの研究になります。

 

Method

マイアミ大学掲示されたポスターやメーリングリストで呼びかけ、ワクチン接種を予定している健康な18~50歳の男性を対象としています。

参加者は事前に不妊症がないことをスクリーニング検査で確認し、過去90日以内にCOVID-19の症状を認めた方や検査で陽性となった方は除外しています。

参加者は2~7日間の禁欲後した後に1回目の接種前と2回目の接種から約70日後精子を提出しています。

精子の分析はWHOのガイドラインに基づき精液量、精子濃度、精子運動性、全運動精子数(TMSC)が測定されました。

 

Result

参加者のBackgroundは以下の通りです。

  • 45人の男性(median 28歳(IQR 25-31))が参加
  • 追跡期間は2回目接種から75日(IQR 76-81)
  • 接種前の禁欲期間は2.8日(IQR 2-3)、接種後の禁欲期間は3日(IQR 3-4)
  • 21人はファイザー社、24人はモデルナ社のワクチンを接種

以下はその結果になります。

  • ベースラインの精子濃度は2600万/mL (IQR 19.5-34)、TMSCは3600万(IQR 1800万-5100万)
  • 2回目接種後の精子濃度3000万/mL (IQR 21.5-40.5; P = .02)、TMSCは4400万(IQR 27.5-98; P = .001)
  • 精子量や精子運動性も有意に増加していた

 

Discussion

 健康な男性において少人数コホート研究では精子のどの項目に関しても減少していませんでした。そもそもワクチンはmRNAであり生きたウイルスではないので、精子に影響する可能性は低いと考えます。接種後に増加した項目があるのは禁欲期間が長いのが影響している可能性はあります。少人数で追跡期間も短いので完全な生殖機能のフォローアップはできませんが、この研究では精子のライフサイクル全てを網羅しています。

 

不妊にならないために

Discussionにも記載がありましたが、ワクチンの作用機序を考えると生殖器に影響するとは考えにくく不妊と関連がないことは予想できます。しかし実際にデータとして示されるとより安心材料になりますね。参加者数が少ないのが難点ですが少なくともワクチンと乏精子症との関連はなさそうです。一方でCOVID-19に感染すると乏精子症になってしまう可能性もあり不妊対策・少子化対策としてもワクチン接種が望ましいのではないでしょうか。

コロナウイルスについても、ワクチンについても長期的な予後は誰にも分かりません。 現時点ではCOVID-19感染後に少なからず後遺症が残ってしまう方も存在しています。現時点でのCOVID-19感染症や後遺症に対しての治療法はなく、予防のためには感染しないことが唯一の対策となります。 一方で今回のmRNAワクチンはワクチンのシステムとしては新しいものの、mRNAという既知の物質を核として成り立っています。mRNAは体内で速やかに代謝され分解されること、mRNAからDNAには人の体には存在しない逆転写酵素が必要であることなど既に判明していることもあります。作用機序から考えると長期的に影響する可能性が低いことが予想できます。

明日からは緊急事態宣言が解除となります。感染者が増えていかないといいのですが。個人的にはワクチンを接種した人から順に自由な生活が過ごせるようになると摂取率も向上し集団免疫の獲得につながると考えるのですが、なかなかそうもいかないですよね。そらもワクチン業務に携わり皆様の免疫獲得のお手伝いをさせていただいているので収束を祈るばかりです。

産業医の魅力について考えてみるってお話

こんにちは!そらです!

梅雨に入ったはずなのに毎日快晴ですね。暑い日々が続くので熱中症には気をつけたいものですね。

 

今回は産業医のお話。以前産業医になる方法について記事を書いてみました。

resident-sora.hatenablog.com

この記事の中でも書いていますが、そらは研修医の頃に、とある先輩に勧められ夏に行われる集中講座で産業医の資格を手に入れました。自分なりに産業医の魅力について考えてみました。

 

 

若い方の健康問題にアプローチできる

 

 

これこそがそらの考える産業医の魅力だと考えます。

普段病院で働いていると、当然ですが、高齢者を相手にする機会が多いのです。若い人は健康な方が多いですし、高齢になればなるほど様々な疾患に罹患しやすくなります。そらの主観にはなりますが、70代であれば若いと感じます。同じような意見を持つ医療従事者の方も多いのではないでしょうか。

 

下の写真は平成26年厚生労働省公表の年齢別の医療費や入院患者数のデータです。

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実際に高齢者に必要とされる医療資源は若年者と比較して膨大になっていることがわかります。

現在日本では超高齢化社会が進行しています。厚生労働省の簡易生命表によると2019年の日本人の平均寿命は男性が81.41歳女性が87.45歳です。高額な新薬もどんどん開発されつつあり、ますます医療資源が必要となることが予想できます。
最近ではエーザイ発のアルツハイマー認知症の治療薬がアメリカで承認されたことがニュースになりました。これは年間500-600万円の超高額の薬剤であり 、認知症の患者全員に投与することになるのであれば間違いないく医療崩壊を招くと考えます。 

 

医療費を削減する方法はどうしたらいいのでしょうか。
一次予防や二次予防ををしっかり行い早期対応することが、健康寿命を伸ばし医療介護費を削減する第一歩となると考えます。

 

日本社会を支えているのは間違いなく生産年齢人口(15歳以上65歳未満)の方々です。
生産年齢人口の方々のサポートを行うことは間接的に日本社会をサポートしていることになるのではないかと考えます。高齢者の方に適切な医療を行うことはもちろん大切ですが、若く未来のある方々の健康を支えることは同じかそれ以上に大切なことであると考えます。

 

健康にそして安全にそんな職場環境を作る提案をできるのが産業医の魅力と考えます。

 

実際にはまだ産業医として勤務をしたわけではないのですが今後機会があればその職務につきたいと考えます。

果実酒を作っているってお話

こんにちは!そらです!

土日休みなのでゆったりと更新していきます。

雨とコロナでなかなか外出しにくい今日この頃。もともとインドアなのでそこまでは困っていませんが、お家時間を楽しめるような趣味がないか日々模索しています。

 

そらはお酒が好きなのでコロナ前はよく飲み歩いていました。特にビールと日本酒。そんなに強いわけではないですが、おいしい料理をつまみに飲むお酒は仕事の疲れを癒す最高の一杯となりました。行きつけの日本酒バーもあったのですが、残念ながらコロナ禍で足が遠のいてしまっています。

 

気軽に飲み歩けないので家で晩酌を嗜んでいたのですが新たな楽しみを見つけたいということで果実酒をつけ始めたのです。これが大成功。

これまでゆず、レモン、グレープフルーツ、りんごで作ってみました。この中でも特にゆず酒は大当たりでした。ゆずの豊かな香りが口いっぱいに広がって間違いなく市販のゆず酒よりも美味しい仕上がりになりました。

 

今日は1日時間があったので梅酒と琵琶酒を仕込みました。飲めるようになるまで待ちどうしい日々を過ごします。

手紙が山のように届くってお話

こんにちは!そらです!

早いものでもう6月。2021年も折り返しが差し迫っています。オリンピックは開催されるのでしょうか。それとも・・・。

 

話が逸れましたね。

タイトルにあるように6月になってたくさん手紙が届くようになりました。毎日帰宅すると様々な企業から少なくとも5-6通はポストに入っています。

その理由は下の記事にも書きましたが、ひと株投資を始めたのが原因ですね。 

resident-sora.hatenablog.com

 

 そらはSBIネオモバイル証券でいろんな企業に分散投資を行っています。たったひと株しか所有していないとしても株主であるそらは企業から配当や株主優待などの還元を受けることができます。

 

3月が権利月である企業は多いので、配当金のお知らせが今になってたくさん届いています。

配当金は銘柄にもよりますが、1円とか5円とか少額のものがほとんどです。郵送のコストの方が高いので少しだけ申し訳なくなりますが、毎日銀行口座に配当金が振り込まれているのを眺めるのはとても幸せな気持ちになります。

 

ワクチンと副反応についてのお話

 こんにちは!そらです!Yahooニュースで気になる記事があったので書いていこうと思います。

 

news.yahoo.co.jp

このニュースによるとファイザー社のワクチン接種は5月21日現在で866万回接種されたようです。(5月26日現在は1000万回を突破しています。)そのうち85名の方が亡くなられたようです。ワクチン接種と死亡の関連について27人を「評価できない」、30人を「評価中」とし、現時点で重大な懸念はないとしたようです。

 

 ワクチン後に亡くなった方は本当にワクチンと関連があるのでしょうか。

 

有名なカップラーメンのコピペがあります。

カップラーメンは人体に対してこんなにも危険!!!!!!!!!!!!!!!!

 

1)ラットによる実験では、ラットをラーメン内に入れると87%の確率で溺死する。

2)カップラーメンを食べた人が将来200年以内に死亡する確率はほぼ100%。

3)凶悪犯がカップラーメンを購入する確率は、同じ犯罪者がアフガニスタン国債を購入する確率よりはるかに高い。

4)カップラーメンを気管に入れると咳嗽反射が起こり、最悪の場合窒息により死に至る。

5)カップラーメンを食べながら自動車を運転した場合、重大な人身事故が発生するおそれがある。

6)健康な成年男子にカップラーメン1個のみを与えて長期間監禁した実験では、被験者の99%が50日以内に死亡した。

7)電化製品をカップラーメン内に入れると、破損するおそれがある。

8)25年間保存されたカップラーメンは有毒である。

9)カップラーメンを作る際に火傷をした人の85%は、カップラーメンがなければ火傷はしなかったと述べている。

10)米国では倒壊したカップラーメンの入ったコンテナの下敷きになって人が死亡した事例が報告されている

 

このコピペの2)に注目してみましょう。

2)カップラーメンを食べた人が将来200年以内に死亡する確率はほぼ100%。

この文を読んでカップラーメンを食べたことによって死亡したと考えますか?

多くの方は死亡とカップラーメンに因果関係はないと考えると思います。

 

カップラーメンをたくさん食べたことによって、動脈硬化が進行し心筋梗塞で死亡した場合はカップラーメンと関連があると言えるかもしれません。カップラーメンを食べた翌日に自動車に衝突されて死亡した場合はカップラーメンとはあまり関連がなさそうですよね。

 

つまりA(カップラーメンを食べる)の後にB(死亡)が起こったからといって、AとBが関係があるとは限らないのです。

 

ワクチンについても同様でワクチンと死亡の関連については評価できないものが多いです。病理解剖を行えば関連についてもう少し評価が進むとは思いますが、ご遺族の希望などにより病理解剖できない例が多いです。

 

 

長期的な副反応についてはどうでしょうか?

結論を言えば可能性が低いと考えます。

mRNAは体内に入ると速やかに分解されますし、逆転写酵素がないとDNAに組み込まれることもありません。またワクチンの副反応の多くは接種から6ヶ月以内に起こるということが過去の研究で判明しています(National Childhood Vaccine Injury Act: Vaccine Injury Table)これからも長期的なフォローアップは必要ですが、体内ですぐに分解されることを考えると長期的な副反応の可能性は低いと考えます。

 

そもそもコロナウイルスに感染した後の後遺症についてもいまだに判明していません。ワクチンにより未知のウイルス感染を防ぐことは有意義であると考えます。

 

Twitterではワクチン接種部位に磁石がくっつくだの5Gに接続されるなどのトンデモ論を見かけましたが、そんなことは当然ありません。

全員が施主できればそれだけ早く自由が近づくのではないでしょうか