そらの内科レジデント生活

内科レジデントそらの日常

ACPって難しいなってお話

こんにちは!そらです!

今日から連休が始まりますね。昨日から開業医さんはお休みのところが多いようで当院の外来も大盛況でした。

 

さて、今日はACPのお話。

ACPとはAdvance Care Planningのこと。厚生労働省では人生会議と愛称で呼んでいるそうです。

「人生会議」してみませんか|厚生労働省

聞き慣れない言葉ですが、人生の最終段階において、自らが望む医療やケアについて医療チーム、ケアチームと協議を繰り返すことです。

ネットでは少し前に小籔千豊さんのポスターで炎上したものです。 

 

終末期において約70%の患者で意思決定が不可能(Silveira MJ, NEJM 2011)

この論文に書かれているように多くの方は終末期において自らの意思を伝えることができないのです。そのためにも前もって、自分の意思を信頼のおける家族や医療者などに伝えておく必要があるのです。

 

医師として働いていてACPについて考えている方、家族は少なく感じます。自分の意思をしっかりと伝えることのできる間に、自分の『人生』について話し合うことがいいと考えます。自分の意思を伝えられない場合には、家族や、医療チームなど複数人で考えることになります(人生の最終段階における医療・ケアの 決定プロセスに関するガイドライン 厚生労働省 改訂平成30年3月)本人はその気じゃないのに、いくつもの管をつけられてただ、天井を見つめながら排泄物を垂れ流す・・・そんな生活が数ヶ月〜数年続くことは果たして幸せなのだろうか。

 

僕個人の考えでは、延命処置や点滴や胃瘻も希望しないと今は考えています。この考えはいつか変わるかもしれないし、変わらないかもしれないです。

自分の人生の最後くらいは自分で決めれるように。いつか必ず迎える将来に向けて話し合っておきたいものですね。

 

今日はこんなところで。